〈奪い合う経済から、与え合う経済へ!〉
今、日本の「食」と「農」がかつてない危機に直面しています。海外からの圧力と遺伝子組み換え種苗法改訂という仕組みで日本の食料が外国資本に奪われようとしています。農業と食料が奪われるということはこの国を売り渡すに等しい事態です。しかし日本は長い歴史の中で高い精神性を育んで来ています。このとてつもない大きな危機を希望に変える力を私たち大和民族は持ち合わせているのです。天の恵みに感謝を捧げ、自然の営みと共に生きる知恵と力を育んで来た私たちは今こそこの時代を直視して共存共栄の新しい社会を作って行く、その時を迎えています。
さて豊かさは元々無償で与えられていました。土と水と空気、そして太陽。私たちは生きる術のすべてをこの宇宙から頂いて生きて来ました。誰も「太陽代よこせ」とか「今月の酸素代はいくら」とか言いません。私たちの食べるお米や野菜も太陽と雨が育ててくれました。茅葺きの屋根の茅も板塀の板も太陽が育ててくれました。コットンのシャツも太陽が育てた綿花から作られますね、全てが無償で与えられています。
それがいつの間にかお金で買わないと生きて行けないということになってしまった。よく考えて欲しい、生きる術をお金で買わないと生きて行けないという生き方は簡単に何者かに支配され、コントロールされてしまう。私はこの支配から逃れ、お金によるコントロールから逃れて里山の再生と、自然農を軸とした支え合い、与え合う社会のあり方を提案するというチャレンジを「恩送り」でやって行くと決めました。