里山とは都市と山間地の中間に位置する農村地帯、日本の食料庫と言える地域です。この大切な里山からどんどん人口が流失し大切な田畑が守らなくなって来ています。このままでは日本からお米や野菜を作る人がいなくなる、そんな危機感を抱いています。

①里山から人がいなくなる。

ご存知のように超高齢化と後継者不足で里山では田畑を守る人たちがどんどんいなくなっています。日本の農業従事者の平均年齢はすでに70歳を超えています。この先何年農業が続けられるかわかりません。さらに専業農家の平均年収は約107万円(2019年)ととても農業収入で暮らして行ける水準ではありません。後継者がいなくなるのは当然と言えば当然です。日本の政府は農業を見捨てたとしか思えません。

②営農の危機

戦争など国際情勢の影響もあり、農薬や化学肥料などの農業資材が高騰し農業経営が危機に直面しています。ただでさえ小規模な専業農家は赤字続きの経営に甘んじています。そこに農業資材の高騰という追い打ちをかけられて離農する農家が増えています。

③日本の文化を培って来た里山

お百姓はただ田畑を耕して来ただけではありません。川を守り、水路や農道を整備し、お寺や神社を守り、鎮守の森を守って来ました。二千年以上もの歴史の中で農耕が連綿と続けて来られたその積み重ねの中から歳時記が生まれ、祭りが生まれ、祈り寿ぎ祝い天の恵みに感謝する和のこころ、大和魂が培われて来ました。

つまり里山の崩壊は日本の心を葬ることになりかねません。